平均寿命が伸びる一方で、日本の人口は現在の1億2800万人から2050年には9700万人にまで減少。とりわけ深刻なのが15歳から64歳までの「生産年齢人口」の減少だ。
生産年齢人口を維持するためには、2050年まで年間約64万人の外国人・移民の受け入れが必要になると予測されている(2005年経済財政白書)。このことは日本人のセックスにも重大な影響を及ぼしそうだ。
名古屋学院大学外国語学部教授(多文化社会論)の佐竹眞明氏がいう。
「日本人と外国籍者との結婚、いわゆる国際結婚は80年代から増え始め、2010年には結婚全体の4.31%を占めている。とくに1985年から2000年までの15年間で件数も割合も約3倍になった。外国人の受け入れ体制が整備され、日本経済が回復するという条件つきで話をすれば、国際結婚は2050年までの間に3倍の13%ほどになる可能性は十分ある」
当然、風俗業界にも外国人が大量に流入することが予想される。風俗雑誌『俺の旅』編集長の生駒明氏は、その結果、日本人風俗嬢の価値が高騰すると見る。
「もともと風俗業界では外国人女性の人気が低い。今後、外国人の受け入れが進めば、料金の低落傾向に拍車がかかるでしょう。逆に日本人女性は、日本語で会話できるうえ、細やかな気配りができる点が重宝がられ、“ジャパン・プレミアム”ともいえる価値高騰が起きると考えられます。富裕層は高い料金を払って日本人風俗嬢と遊べる一方、一般庶民は低料金の外国人風俗嬢に流れるのではないでしょうか」
※週刊ポスト2012年11月2日号