有名人が徹底した節約生活を競い合う『いきなり!黄金伝説』(テレビ朝日系)の好評シリーズ「1か月1万円生活」。この企画に、秋から“参戦”しているのが経済評論家・森永卓郎さん(55才)だ。現在放送中のシリーズで披露するユニークな節約術は、どのようにして生まれたのか。
たとえば、うどんが食べたくなれば、パンの耳とごはん、マヨネーズをミキサーにかけて、「うどん風の生地」を手作り。うなぎが食べたくなったときは、油揚げをマヨネーズとしょうゆであわせた後、オーブントースターで焼いて「うなぎ風の蒲焼き」にして節約。
これらユニークな調理術は、森永さんが同企画で披露しているテクニックだ。ここでは食費のほか、電気・ガス・水道の光熱費を合わせて1か月1万円で生活し、最終日に最も残金が多かった人が優勝する。
森永さんは9月からの1か月間、テレビカメラ8台が回るマンションの一室で収録に挑み、野宿生活を送るお笑いコンビ『平成ノブシコブシ』の吉村崇(32才)と激しい節約バトルを繰り広げた。
「お腹がすいて耐えられないかと思いましたが、全然平気でした。後半は、節約料理のレパートリーも増えてきて、カロリーも充分で逆に太ったくらいです」(森永さん)
総務省「家計調査」によると、単身生活の食費は1か月で平均約3万8000円。それを光熱費とあわせ1万円以下で過ごすハードな企画だが、森永さんは「楽しかった」という。
「実は、普段外食ばかりで、台所に立つのは30年ぶりでした。でも、料理って少し変でも食べられないことはないから、失敗はない。調味料の計量は一切しませんでした。あまりにもぼくが自由奔放に料理をつくるから、スタッフは“再現レシピがつくれません”と目を白黒させてましたよ(笑い)」
そのメニューは例えば、マヨネーズご飯をレタスとともに炒めた「マヨチャーハン」(材料代計32円)や、100gで26円の鶏の胸肉に牛脂を混ぜて焼いた「霜降り肉のハンバーグ」(同36円)などなど。そして節約生活を終えた今、金銭感覚に大きなプラスの変化があったことを実感する。
「1食数十円の生活を送ってきたから、3桁の値札、つまり、100円以上の値段がつくものを買うのが怖くなりました(笑い)」
「次は0円生活にも挑戦したい」と余裕綽々(しゃくしゃく)の森永さん。凄ワザがまだまだ見られそう。
※女性セブン2012年11月29日・12月6日号