NHK紅白歌合戦にも出場する水樹奈々をはじめとして、これまであまり素顔を知られることのなかった声優のメディア露出が増えている。そうした声優人気は女性声優だけにとどまらない。近年、“イケメン声優”も増えており、女性ファンの追っかけまで出ているという。
たとえば、『DEATH NOTE』の夜神月役などで知られる人気声優・宮野真守(29)もそうした“イケメン声優”のひとり。声優追っかけ歴8年の女性ファンはこう語る。
「“まも”(宮野の愛称)は、身長182cmで、『an an』でもイケメン声優として採り上げられました。先日は、ニューシングルの広告が渋谷駅のホームをジャックして、友人のまもファンは、群馬から、わざわざ写メを撮りに渋谷まで来てましたね」
イケメンで高身長というだけでも人気の要因となるだろうが、“まも”の魅力はそれだけではないと彼女は続ける。
「私は今まで色々な男性声優の追っかけをしてきましたが、まもは推し甲斐があるっていうんですかね~。芸人さんのように面白いし、イベントでは他の声優さんからも大爆笑が起きるくらい笑いのサービス精神が旺盛。イケメンだけじゃなくて、努力と才能に惚れちゃいますね」
しかし彼女によれば、声優ファンは「イケメン」なだけでは食いつくことはないという。
「もちろん、声優好きの女性は声フェチが大半です。だから見た目以前に、イケボ(=イケメンボイス)であることも大前提。でもここ数年は、声だけじゃなく、プラスアルファが重視されていると思いますね。声優さん自身がイベントやラジオなど、メディア露出が多い時代ですから、そこで女性の心を掴むファンサービスをしてくれると嬉しい」
宮野は自身が出演するアニメのイベントで、他の声優と生歌ライブをしているという。
「まもはブログも写真つきで更新しています。忙しいのにマメだな、って好感度も上がりますよね。でも、まもが結婚した時に熱狂的なファンの素行が悪かったこともあって……。そういうのは同じファンとして悲しいです」
男性声優が、その魅力的な声だけで売れる時代ではない。「イケボ」であるだけでなく、「イケメン」であること。さらにプラスアルファで、ファンを喜ばすサービス精神を持っていることも重要な要素となっているようだ。