商社、外資系金融、医者、IT系企業……。女子会の話題は「カレシにしたい職業」の話題でしばしば盛り上がる。そんな中、今なお“華やか”なイメージで業界色の強い「広告代理店」に憧れを抱く女子大生も多いという。
ここでは、女子大生Hさんが、過去に付き合った「隠れ草食系広告マン」との交際について紹介しよう。
2人の出会いのきっかけは、某有名私立大学の学園祭。Hさんが彼からナンパされたことに始まる。当時彼は広告マン1年目、Hさんは大学1年生。どちらも浮き足立ってテンション高めの時期だったようだ。「彼からの全文おやじギャグ&ゴリ押しのメールテクに折れ、食事に行ったことをきっかけに交際に発展しました」(Hさん)
ところで、「隠れ草食系」とはどういうことなのか?
「普段、職場の人と飲みにいくときとか、友だちといる時はスゴイ業界ノリで騒ぎまくるんです。わざと業界用語使ったり、芸能人の知り合いも多かったので、その飲み会現場から電話してきたりとか……。
一気飲みのパターンを色々考案して、『卑弥呼飲み!』とかアホなことしてました。私と一緒にいても他の女の子をナンパしようとしたりして、表の顔は肉食そのものだったんですよね。でも、いざ2人になると、本当に何もしゃべらなくて、地味~なんですよ」(Hさん)
Hさんをまず驚愕させたのは、2度目のデートで食事にいったときの彼の行動だった。洒落た店のカウンター席で、突如、彼が『週刊少年ジャンプ』を読み始めたのだ。“俺は、発売日に読まないと死ぬんだよ”と事情を明かされたHさん。
「そんなの知らんわ! 今、食事中でしょ? っていうか、ここでマンガ出してくる? とか思って……逆に呆れて笑っちゃいました」(同前)
さらにHさんを驚かせたのは、クリスマスでの出来事だ。
「仕事帰りの彼と汐留で待ち合わせました。クリスマスだから凄くウキウキしていたんです。……が、彼は、今日家にゲームが届いてるはずだから、速攻で帰らないとヤバい、と言い始めて。
結局、配達が遅れてゲームが届いていなかったんです。そしたらもう彼が不機嫌になっちゃって。しょうがなく、近所でテイクアウトの天丼を買って、彼は自宅でマンガ漬け。私はひたすらボーっとしていて、特に会話もなくクリスマスが終わってしまいましたね」(同前)
Hさんによると、彼はいつも「表の顔が疲れる」「俺、いつまでこんなことやってんだろうな……」「ベジータになりたい」などとため息をついていたそうで、その後、まもなくして2人の交際は終わった。