好きな女子アナNo.1に輝いたフジテレビの「カトパン」こと加藤綾子アナ。在京民放全局で最終面接まで進み“スーパー綾子”と呼ばれたカトパンだが、いったいどうしてそんなにすごいのだろうか? 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が分析する。(『メルマガNEWSポストセブンVol.45』より抜粋)
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私が構成を担当する『超潜入!リアルスコープハイパー』で、「羽田空港」を特集した際のことである。JALのベテランCAさんの下、カトパンは実際の訓練に挑んだのだ。女子アナがCAの制服を着るということで、まずはそこに、ものすごい数字があった。CA姿のカトパンが画面に映るだけで視聴率の分計がグイ~ンと上がったのである。スタイルのいいカトパンは、JALの制服がものすごく似合っていた。
当然のことながらアナウンス技術も高いので、いきなり渡された機内アナウンスの原稿を初見でスラスラと読み、ベテランCAを唸らせたカトパン…。だが、CAの皆さんたちが拍手喝采したのはその機内アナウンスでも、飲み物をお客に出すサービスの場面でもなく、“ナンパ回避術”だったのである。
JALの美人CAさんは「時々ある」と控えめに言っていたが、機内で男性客から「名刺をください」だの「この紙に電話番号を書いて」だの言われることは、訓練で学ばせなくてはいけないほど“日常茶飯事”のようだ。
仕込みの男性客の前にひざまづき、特に戸惑う様子も見せず、笑みを浮かべながら「名刺は持っていないんです」「電話番号をお教えすることも……ダメなんです」「お気持ちだけ、ありがたくいただきたいと思います」などという台詞で見事にあしらうカトパンに、ベテランCAさんたちは「100点」と評価した。
そんなカトパンが、女性ディレクターの恋愛相談に答えるという“ドッキリ”でも、「男性のプライドもあるじゃないですか」「逃げ道をつくってあげるほうが相手もラクな気がする」とアドバイスしているのを見たことも……。
彼女が在京民放局の全てで最終面接までいったワケは、アナウンス技術とかアナウンサーとしての在り方ではなく、男性をたて、気遣い、時にはあしらう術をもち、そこをオジサマたちに評価されたのでは?