元日の恒例行事が、夫の年賀状自慢。専業主婦の59才Oさんは、家族内で枚数No.1を自慢する61才の夫に毎年呆れかえっていたというが、定年後、夫の様子がいつもと違ったことがあるようで…。以下、Oさんの告白だ。
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毎年、元日に朝早く起きて、郵便受けをチェックしに行くのがウチの夫の習慣。わが家にくる年賀状を代表して取りに行くんです。
リビングにぜんぶ持ってきて、「来てるな、今年も大量に」と言ってから、「ま、ほとんどオレ宛だけどな」って言うのが毎回のパターン。
夫は仕事関係からいっぱいきて、100枚は超えてる。それを大学生の息子に自慢して、「いいか、お前も社会に出たらいい人脈築けよ。仕事とか関係なく、信頼関係が築けるかどうか。それは年賀状の数を見ればわかるんだ」って、これを言うのもお決まり。
息子もそれを見て、感心していたようだけど、夫が会社を定年退職して翌年の元日のこと。この年、郵便受けから年賀状をもってきた夫が青くなってる。しかも、「今年はウチ、喪中だっけ?」ってわけわかんないこと言ってるし。夫が仕事やめたことで、仕事関係の年賀状が激減。数が10分の1に。そりゃそうよね。
その年賀状の数を見て、息子に「お前もいい人脈築けよ」っていつもと同じこと言ってた。息子も妙に納得してたわ。
※女性セブン2013年1月10・17日号