お正月に親戚が集まり、子供たちにお年玉を配る。よくある光景だけど、パート勤務の女性Wさん(40才)の夫(38才)はひと味違う。いかに多額のお年玉をもらうか、子供たちにレクチャーしているというのだ。Wさんが告白する…。
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夫の実家は山陰地方の田舎の田舎。遠いし、なかなか帰省できずにいたんだけど、やっと親子そろって2泊3日したのが一昨年の末。
夫のテンションの高さは行きの車の中からハンパなかったけど、話の内容がバカ丸出し。ふたりの息子に向かって「いいか。お年玉の勝敗はいちばん金持ちのY子オバさんが握っているんだぞ。何でもいい。Y子オバさんに何か聞かれたらハキハキ答えろ。お祖母ちゃんは料理ホメだな」
“お年玉大作戦”とかいって、こすっからいことを教えてるのよ。「子供に何言うの!」ってそのときは怒ったけどさ。甘かったわ。
実家に着くとのべつ電話がかかってきて姑は「ヤスオ(夫)が帰ってきたぞ。遊びにこい。子供の数? 小学3年と5年だ」と答えてる。
なるほどなぁと思ったわよ。うちの息子と同世代か年上で子供の数はふたり以上の親戚は速攻で来るけど、子供がひとりしかいない親戚は「お年玉を取られ損だから来ない」って、夫の言う通りよ。
夫のお姉さんなんか私たちが子供連れとわかったら、裏庭から逃げ出したんだから。そうとわかると夫は「よしっ。明日は挟み撃ちだ」って、まったく…。
※女性セブン2013年1月10・17日号