今、もっとも視聴率の稼げる女優だという。とくにトーク番組に出演し、彼女がしゃべると数字がはねあがる。だから、「大女優・淡路恵子」と紹介される。しかし、彼女は言う。「大女優ですって。ふざけるなっていうの。この私がなんで大女優なものですか」。江戸前の胸がすくようなたんか口調だ。
「今の芸能界に大女優といえる人はいませんよ。まして、私はずっと脇役。女優の端くれよ」
バラエティー番組で若い出演者が彼女に人生相談を持ちかけても、「人生相談? 答えてください? バカ言ってんじゃないわよ。私みたいに古くなっただけの女優が、人さまに何が言えるのよ」との調子で、実に爽快な応答が続く。
若い、美しい、かっこいいと褒める声には、「私はちっちゃいときから分を知ってます」と一蹴、それがまた魅力になる。
そうかと思うと、「ゲーム大好き」と無邪気に顔をほころばす。実は芸能界屈指のゲーマーで、“ドラクエ女優”とも称される。
「時間があれば一日中やっているわ。明日はお休みという日は夜からたっぷり。『ドラゴンクエスト』が大好きでね、もうパート1からずっとやっているの。クリアしそうになったら、一度プレイを止めて、また最初からやり直す。そうやって何十回も楽しむのが好きなのよ」
昨夏、発売されて話題になった『ドラゴンクエストX』については、不満があるようだ。
「私ね、あれはすごく怒ってるの。ゲームはひとりで楽しんでやるものなの。 それなのに、インターネットで不特定多数の人と繋がるだなんて嫌。ひとりになるために、ゲームするんですもの。ひとりに限るわよ」
※女性セブン2013年1月24日号