SBIリクイディティ・マーケット(SBILM)100%子会社のFX専業会社として、2012年5月にサービスを開始したSBI FXトレード株式会社。できたてホヤホヤながら、業界掟破りのサービス内容ですでに人気は急上昇中! そんなSBI FXトレードを眞鍋かをりが訪ね、代表取締役社長、尾崎文紀氏と取締役藤田行生氏に同社のコンセプトなどを聞いた。
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眞鍋:御社では狭いスプレッドでしかも1通貨単位から取引できたりするわけですが、それでも投資家の皆様の心配事があるかと思います。スリッページ、“約定時の値段のズレ”もその一つですよね。
尾崎:スリッページというと、お客様にとって不利な方にばかりスリッページしてしまうというイメージが強いですが、スリッページってお客様にとって有利な方に動く場合もあるんです。
眞鍋:あ、そうか。
藤田:当社の場合はお客様が「スリッページは0.1銭まで」と設定すればそれ以上スリッページすることはありません。
眞鍋:それは安心!
藤田:しかし、有利な方にはマーケット次第でいくらでも動きます。ただ危険を回避するのではなく、“お客様の利益機会をいかに増やすか”が重要だと思うんです。
眞鍋:安全を保障されるなら、ガンガン攻めたいです(笑)。ところで、同業者さんからの御社に対する反応はいかがですか?
尾崎:最初は、後発も後発ですし、小口がメインだったので特に注目もされていませんでしたが(笑)、口座数や取引量が毎月倍増しているので、徐々に注目され始めたかな、という感じです。
眞鍋:スプレッドにしても1通貨単位で取引ができる点にしても、他社さんからしてみれば「なんてことしてくれるんだ」という感じじゃないですか(笑)。
尾崎:そうかもしれません(笑)。でもやはりまだまだFXって不透明な部分が多いと思われていますから、そこをクリアにしていくのが、金融を基盤にしているSBIグループの我々の役目だと思っています。対銀行にしても、対保険会社にしても、私たちが行なっているこの事業のスキームは、SBIの基盤がないとできないと自負しています。
眞鍋:なるほど。しっかりした基盤をもって、初心者の方や若い世代の方々にFXの魅力を広めていきたいと考えていらっしゃるんですね。
藤田:そうですね。現段階でも20代のお客様が増えてきています。他社さんから当社の方へ移動された方もいらっしゃれば、当社で初めてFXをする、という方も。新しい層へのアプローチの仕方はひとまず間違ってはいないのかな、と。
眞鍋:20歳前後の方たちって、どんな取引をされるんですか? ベテラン顔負けにガンガン大口の取引をしていたらちょっと怖い(笑)。
藤田:中にはそのような方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方は月1万まで、3万まで、と上限を決めて取引されているようですね。
眞鍋:よかった(笑)。「今月はマイナスになっちゃったから、来月バイトのお給料入ったらまたやろう」とかですかね。
藤田:若い層の方々は、本格的に大きく利益を狙って……、というよりは、ご自身の金融リテラシーを向上させるための社会勉強と捉えていることが多いようですね。我々も、そこから始めていただいて、徐々にFXへの興味を深めていただければ、と思っています。
眞鍋:海外では、学校で投資に関する授業があるそうですしね。問題になっているような携帯ゲームで知らず知らずのうちに多額のお金を使ってしまうより、アレコレ頭を使ってFXに挑戦していくほうが、生産性がありますよね。
尾崎:そうですね。最初は「どんなもんかな」でいいと思うんです。ご自分の資産に合った金額で始めていただいて。するとどんどん経済とか、世の中の流れに興味が湧いてくると思います。そして、将来的に本格参入していただければな、と。
眞鍋:御社でなら健全に、FXの魅力を感じられると思います。本日はお忙しい中、ありがとうございました!
※マネーポスト2013年新春号