ビジネス

20代のFXトレーダー 月1万円までなど上限決めている人多い

 SBIリクイディティ・マーケット(SBILM)100%子会社のFX専業会社として、2012年5月にサービスを開始したSBI FXトレード株式会社。できたてホヤホヤながら、業界掟破りのサービス内容ですでに人気は急上昇中! そんなSBI FXトレードを眞鍋かをりが訪ね、代表取締役社長、尾崎文紀氏と取締役藤田行生氏に同社のコンセプトなどを聞いた。

 * * *
眞鍋:御社では狭いスプレッドでしかも1通貨単位から取引できたりするわけですが、それでも投資家の皆様の心配事があるかと思います。スリッページ、“約定時の値段のズレ”もその一つですよね。

尾崎:スリッページというと、お客様にとって不利な方にばかりスリッページしてしまうというイメージが強いですが、スリッページってお客様にとって有利な方に動く場合もあるんです。

眞鍋:あ、そうか。

藤田:当社の場合はお客様が「スリッページは0.1銭まで」と設定すればそれ以上スリッページすることはありません。

眞鍋:それは安心!

藤田:しかし、有利な方にはマーケット次第でいくらでも動きます。ただ危険を回避するのではなく、“お客様の利益機会をいかに増やすか”が重要だと思うんです。

眞鍋:安全を保障されるなら、ガンガン攻めたいです(笑)。ところで、同業者さんからの御社に対する反応はいかがですか?

尾崎:最初は、後発も後発ですし、小口がメインだったので特に注目もされていませんでしたが(笑)、口座数や取引量が毎月倍増しているので、徐々に注目され始めたかな、という感じです。

眞鍋:スプレッドにしても1通貨単位で取引ができる点にしても、他社さんからしてみれば「なんてことしてくれるんだ」という感じじゃないですか(笑)。

尾崎:そうかもしれません(笑)。でもやはりまだまだFXって不透明な部分が多いと思われていますから、そこをクリアにしていくのが、金融を基盤にしているSBIグループの我々の役目だと思っています。対銀行にしても、対保険会社にしても、私たちが行なっているこの事業のスキームは、SBIの基盤がないとできないと自負しています。

眞鍋:なるほど。しっかりした基盤をもって、初心者の方や若い世代の方々にFXの魅力を広めていきたいと考えていらっしゃるんですね。

藤田:そうですね。現段階でも20代のお客様が増えてきています。他社さんから当社の方へ移動された方もいらっしゃれば、当社で初めてFXをする、という方も。新しい層へのアプローチの仕方はひとまず間違ってはいないのかな、と。

眞鍋:20歳前後の方たちって、どんな取引をされるんですか? ベテラン顔負けにガンガン大口の取引をしていたらちょっと怖い(笑)。

藤田:中にはそのような方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方は月1万まで、3万まで、と上限を決めて取引されているようですね。

眞鍋:よかった(笑)。「今月はマイナスになっちゃったから、来月バイトのお給料入ったらまたやろう」とかですかね。

藤田:若い層の方々は、本格的に大きく利益を狙って……、というよりは、ご自身の金融リテラシーを向上させるための社会勉強と捉えていることが多いようですね。我々も、そこから始めていただいて、徐々にFXへの興味を深めていただければ、と思っています。

眞鍋:海外では、学校で投資に関する授業があるそうですしね。問題になっているような携帯ゲームで知らず知らずのうちに多額のお金を使ってしまうより、アレコレ頭を使ってFXに挑戦していくほうが、生産性がありますよね。

尾崎:そうですね。最初は「どんなもんかな」でいいと思うんです。ご自分の資産に合った金額で始めていただいて。するとどんどん経済とか、世の中の流れに興味が湧いてくると思います。そして、将来的に本格参入していただければな、と。

眞鍋:御社でなら健全に、FXの魅力を感じられると思います。本日はお忙しい中、ありがとうございました!

※マネーポスト2013年新春号

関連記事

トピックス

ファンから心配の声が相次ぐジャスティン・ビーバー(dpa/時事通信フォト)
《ハイ状態では…?》ジャスティン・ビーバー(31)が投稿した家を燃やすアニメ動画で騒然、激変ビジュアルや相次ぐ“奇行”に心配する声続出
NEWSポストセブン
山口組も大谷のプレーに関心を寄せているようだ(司組長の写真は時事通信)
〈山口組が大谷翔平を「日本人の誇り」と称賛〉機関紙で見せた司忍組長の「銀色着物姿」 83歳のお祝いに届いた大量の胡蝶蘭
NEWSポストセブン
20年ぶりの万博で”桜”のリンクコーデを披露された天皇皇后両陛下(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
皇后雅子さまが大阪・関西万博の開幕日にご登場 20年ぶりの万博で見せられた晴れやかな笑顔と”桜”のリンクコーデ
NEWSポストセブン
朝ドラ『あんぱん』に出演中の竹野内豊
【朝ドラ『あんぱん』でも好演】時代に合わせてアップデートする竹野内豊、癒しと信頼を感じさせ、好感度も信頼度もバツグン
女性セブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
《実兄が夜空の下で独白》騒動後に中居正広氏が送った“2言だけのメール文面”と、性暴力が認定された弟への“揺るぎない信頼”「趣味が合うんだよね、ヤンキーに憧れた世代だから」
NEWSポストセブン
高校時代の広末涼子。歌手デビューした年に紅白出場(1997年撮影)
《事故直前にヒロスエでーす》広末涼子さんに見られた“奇行”にフィフィが感じる「当時の“芸能界”という異常な環境」「世間から要請されたプレッシャー」
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下は秋篠宮ご夫妻とともに会場内を視察された(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
《藤原紀香が出迎え》皇后雅子さま、大阪・関西万博をご視察 “アクティブ”イメージのブルーグレーのパンツススーツ姿 
NEWSポストセブン
第三者委員会からハラスメント被害が蔓延していたと指摘されたフジテレビ(右・時事通信フォト)
《フジテレビの“あしき習慣”》古くからあった“女子アナ接待”の実態、仕切りは人気ドラマのプロデューサー スポーツ選手との関係構築のため“利用”するケースも
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
【独自】「弟がやったことだと思えない…」中居正広氏“最愛の実兄”が独白30分 中居氏が語っていた「僕はもう一回、2人の兄と両親の家族5人で住んでみたい」
NEWSポストセブン
新田恵利(左)と渡辺美奈代があの頃の思い出を振り返る
新田恵利×渡辺美奈代「おニャン子クラブ40周年」記念対談 新田「文化祭と体育祭を混ぜたような感覚でひたすら楽しかった」、渡辺「ツアーも修学旅行みたいなノリ」
週刊ポスト
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト