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100以上の症状ある更年期障害 ホルモン補充療法が一般的

 閉経前後の約10年間(45~55才ごろ)は、女性ホルモンが減少することでさまざまな不調が表れる。それが日常生活に支障をきたす場合を“更年期障害”という。神田第二クリニック院長で産婦人科医の間壁さよ子さんによれば、

「更年期障害には100以上の症状があり、かなり個人差があります。代表的な症状は、ホットフラッシュや息切れ、動悸、不整脈、肩こり、体重の増減、目のかすみや疲れ、歯槽膿漏、骨粗鬆症など。月経不順や不正出血、頻尿もあります。メンタル面では、イライラやうつ状態、睡眠障害、情緒不安定があります」(以下、「 」内は間壁さん)

 血液検査で女性ホルモンの値をチェックし、減少していれば更年期だ。治療法は、体質に合った漢方薬の処方や、HRT(ホルモン補充療法)を行うのが一般的だ。

「HRTは、減少した女性ホルモンを補うことで症状を和らげます。のみ薬、貼り薬、塗り薬の3タイプがあり、その人に合ったものを処方します。また、HRTは処方期間が5年以内であれば乳がんのリスクは上がらないといわれていますが、年に1回のがん検診をおすすめします」

 子宮筋腫はホルモンに影響されるため、HRTによって大きくなるリスクもある。過去に筋腫を患った場合も含め、医師の適切な指導のもとで行うことが必要だ。

※女性セブン2013年1月24日号

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