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安倍内閣がかたずを呑む「谷垣法相で麻原死刑執行」の決断

 いよいよ「Xデー」がやってくるのか。法曹界では、法務大臣に自民党前総裁・谷垣禎一氏をあてた安倍人事によって、麻原彰晃(57、松本智津夫)の死刑執行が近いと囁かれている。
 
 法務省関係者が語る。
 
「戦後最大の惨劇“オウム事件”の首謀者の死刑ともなれば、決定者にはそれなりの重みが求められる。弁護士出身で総裁経験者の谷垣さんなら、その決定者に相応しい」
 
 谷垣法相は昨年末の12月27日の閣僚会見で「国民感情、被害者感情などから見ても死刑制度を設けていることは相応の根拠があるものと思っている。その法の下で執務をしていきたい」と語り、死刑容認の考えを持つ。
 
 さらに「法相は谷垣さん自らが望んだポスト」と大手紙政治部記者は明かす。
 
「総裁への返り咲きを狙う谷垣さんは、安倍内閣でも要職を望んでいた。ただし、リベラル派の谷垣さんは安倍首相とは政治スタンスが違う。その点、今のところ安倍改革の中心からはそれている法相はうってつけのポジション。麻原死刑を断行すれば政治家として歴史的決断をしたひとりということにもなる」
 
 先進国の多くが死刑を廃止していることを踏まえ、民主党政権は死刑制度について国民的議論を進めようとした。執行ペースは減退し、昨年末時点で確定死刑囚は史上最多の133人。積極的な死刑執行は法務官僚の要請でもある。
 
 さらには安倍内閣のこんな事情もある。
 
「現在はご祝儀相場で経済も上向き傾向。7月の参院選を見据えて慎重な政権運営に終始しています。ただし、このまま安全運転を続けていても支持率が徐々に下がっていくのは明らか。そんな中で麻原死刑は“決断する内閣”との印象を国民に与えることにもなる」(前出の記者)

※週刊ポスト2013年1月25日号

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