ライフ

うねり髪の原因は髪密度の低下 ツヤ髪ケアを専門家が伝授

 一年でもっとも寒い季節を知らせる二十四節季の24番目、大寒を迎えた。この季節には、寒さ対策に帽子をかぶったりマフラーを目深に巻いたりすると、脱ぐときにパチパチと音をたてて髪が静電気で広がった経験をしている人も多いのではないだろうか。

 静電気を起こすとき、髪はパサパサと乾いてツヤがなく、逆立った髪がまとわりつく顔は年齢より老けて見える。そんな悩みを解消したいけれど、どうしたらよいのかわからないというのが、いまどきの日本人の平均的な姿だと昨年発表された調査で判明した。

 髪や頭皮に悩みがある人は全体の84%にものぼるにもかかわらず、ケア製品を使用するなど工夫している人は約4割。悩みの内容には、「髪がうねる/クセ毛」を気にする男性は17.6%であるのに対して女性は40.5%、「髪が乾燥しやすい/パサついている」男性は6.3%に対して女性が29.4%と、女性が髪の状態を気にしている様子がわかった。

 その一方で、改善したいが対処法が分からない(42%)などの理由で、多くの人が現在何も対策をしていないにも関わらず、実際には解決法を求め情報を欲していることもわかった。(楽天リサーチしらべ)

 とくに女性が気にする髪の悩み、うねりやパサつきは、いったいなぜ起こるのか。

「“うねり髪”の原因は、髪の毛1本1本の密度の低下が考えられます。ドライヤーの熱や乾燥、紫外線、パーマ、カラー、乱暴なブラッシングなどにより、髪密度が低下してしまうんです」

 こう話すのは、ヘアメイクアーティストの千葉智子さんだ。

 髪密度とは、髪の毛1本1本が持つ密度のことをいう。髪とは、中心にメデュラ、それをコルテックスが束状に取り囲んで、表面をキューティクルが覆う3つの層から成っている。髪密度が高い髪というのはメデュラやコルテックスが詰まっており、全体にもツヤがあり美しい。反対に、メデュラが空洞化しコルテックスが細くスカスカな髪密度が低い状態になると、キューティクルも剥離してパサパサの髪になる。

 それでは、パサパサ髪にならないためには、どんなことを心がければよいのか。

「髪密度を低下させないことです。たとえば、カラーリングとパーマを同時にしないなど、ダメージを減らす工夫を。

 トリートメント剤で髪密度の補修をしてあげるのも効果があります。毛先や枕の摩擦が多い後頭部、顔の周りなど傷みやすい部分によくもみ込んで。すすぐときは、頭を下げて後頭部から流し、すすぎ残しがないように。

 ドライヤーをかけるときは、10センチ以上離すなど、熱によるダメージを避けること。まず温風で乾かし、最後に冷風をかけて髪のキューティクルを引き締めましょう。

 髪にツヤを出したい場合は、色もポイント。ヘアカラーは明るい茶よりも、ダークブラウンや黒など落ち着いた色のほうが深いツヤが出ますよ」

 正しいヘアケアならば、一週間で髪密度が高くなり、効果があらわれることもあるという。大寒を迎えれば、立春まではもうすぐ。毛先まで整ったツヤ髪で、美しい春を迎えよう。

関連記事

トピックス

フジテレビの社長を辞任することを発表した港浩一氏(左/時事通信フォト)
《X子さん強制参加の誕生日会》フジ・港浩一社長が語った“編成幹部A氏関与”と「楽しませていただいてありがたかった」「思いが至らなかった」
NEWSポストセブン
会見前の会場の様子
「いつまで続くのか?」フジテレビやり直し会見…終わる時間をめぐり現場スタッフが涙目の大混乱「月9ドラマは放送休止も視野」「月10ドラマは関西テレビが放送を希望」
NEWSポストセブン
港社長、中居正広氏の
《とんねるず石橋貴明、直撃にショック隠せず》盟友・中居正広は引退、“育ての親”港社長は辞任「フジテレビを滅ぼすなよ」と歌った過去
NEWSポストセブン
渦中の被害者X子さんは港浩一社長(左)の「誕生日会」にも強制参加(時事通信フォト)
《フジテレビ問題》女性アナが参加する“港社長の誕生日会”に渦中の被害者X子さんが出席させられていた 会見時の「ないと信じている」発言に呆れる社員も
週刊ポスト
佐々木朗希のストレートに大きな異変が(写真/MLB公式Xより)
ドジャース入団・佐々木朗希の“球速が落ちている”深刻な懸念 SB元投手コーチが指摘する原因「大切に育てられすぎたツケが顕在化した」
週刊ポスト
ドジャースと山本由伸の入団交渉にも大谷は同席した(GettyImages)
大谷翔平の妻・真美子さん、ドジャース入り・佐々木朗希の私生活サポートに一役買うか 新たなスター候補を見守るあたたかなまなざし
女性セブン
水原被告の量刑は大谷次第か
「いつか子供を持ちたい」「デコピンの世話までしていた…」水原一平被告が明かした妻への感謝と罪悪感【裁判所に減刑求める申立書を提出】
NEWSポストセブン
24時間利用可能で人気を博す『エニタイムフィットネス』(AFP=時事)(本人Xより)
《丸出しサンタコスで若い女性がトレーニング》24時間ジム内で過激な動画を撮影してSNSに投稿…『エニタイムフィットネス』は「強い憤りを覚えます」「然るべき対応を行っていきます」と回答
NEWSポストセブン
水原一平容疑者の半生を振り返る(C)BACKGRID,Inc/AFLO
《大谷翔平との通訳生活》水原一平被告が申立書で主張した「過酷な労働環境」「給与水準」裁判所に情状酌量を求める
NEWSポストセブン
”地元愛”を貫いてきた中居正広(52)。藤沢市の人たちは今なにを思うのか──
《中居正広(52)電撃引退》〈めんどうを見なければならない〉卒業文集でみせた“リーダーの萌芽” と幼少期の可愛すぎる“アイドルスマイル” 地元から厳しい声も
NEWSポストセブン
フィジーが「強制送還」と判断した問題の2人(自身のインスタグラムより)
《金髪美女インフルエンサー(25)乱倫パーティー動画が拡散》“母親同伴”で参加した19歳青年の末路…「服を着なさい!」と一喝されて
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! フジサンケイグループ・日枝代表に直撃!ほか
「週刊ポスト」本日発売! フジサンケイグループ・日枝代表に直撃!ほか
NEWSポストセブン