「270円居酒屋」など、世の中には低価格でも「どうして潰れないのか」と疑問に思うビジネスが多い。
そんな不況に強い様々な業種や商品の“儲けのカラクリ”を探ってみると、思わず膝を打つような利益を出す仕組みがあることが判明した。
今回は人気のこんなに太っ腹でいいのか――他人事ながら、「○○が無料」などと謳う店舗に対して思ってしまう。ここでは「替え玉無料」のとんこつラーメン店についての儲けの背景について。。
とんこつラーメンを1杯500円で出している某チェーン店では、麺もスープも自社工場で一括生産。そのため原価率はかなり抑えられている。
「麺の原価は20円弱で、スープは40円程度。トッピングのチャーシューやネギ、ノリを入れても、原価は1杯80円くらいです」(都内店舗関係者)
替え玉無料サービスの店も多いが、この原価なら替え玉1玉分を含んでも1杯の原価は100円を切るので原価率約20%。2玉や3玉無料にしても十分儲かる計算だ。
※週刊ポスト2013年2月15・22日号