社会人男性が集う合コンでは、いまだに「女子大生」ブランドは根強い人気があるようだが、なかには怪しげな職種を名乗り女子大生に近寄ってくるオトナもいる。
昨年まで女子大生だったKさん(23歳・IT系企業勤務)は、自身が大学2年生のころ遭遇した、「自称芸能プロデューサー」について、こう振り返る。
「初めは広告研究会の先輩に連れられて参加した飲み会がきっかけでした。そこにいた40代くらいのおじさんが、ある著名な歌手が所属する事務所のプロデューサーだというんです。?
しかし本名は教えてもらえず、ただ怪しいあだ名だけ。正体不明だったんですが、『僕が君たちをプロデュースするよ、絶対うまく行くから!』と初対面で誘ってきて怪しげでした」
飲み会で酔った「自称芸能プロデューサー」は、Kさんと彼女の友人を膝に乗せようとしたり、肩を抱いてきたりとやりたい放題だったそうだ。
同様の体験をしたのは、Kさんだけではない。Tさん(24歳・マスコミ勤務)も大学時代に「自称芸能プロデューサー」に遭遇している。「プロデュースするよ」という執拗な誘いに折れたTさんは、友人を連れて、事務所があるという渋谷のセンター街近くのビルに行ってしまった。
「絶対怪しい、と思いました。名前も知らないようなインディーズグループのCDを何枚ももらって、『君たちもブログで成功すればこんな風に活躍できるよ』といわれました。途中でいい加減に怖くなってビルを出ましたが、友達も『何あの人?』と怖がっていましたし、初めから無視すればよかった……」(Tさん)
その後もTさんのもとには「ミスキャンパスを紹介してほしい」「会って話をしたい」などのメールが度々来たというが、「しつこかったので受信拒否しました」という。
特に入学直後の女子大生が、こうした芸能プロデューサーを名乗る人物のナンパにひっかかりやすいのではないか、とTさんは警鐘を鳴らす。
「大学生になったばかりのころは浮かれてしまって、ちょっといい話に食いついてしまいがちだったんだと思います。でも、現在大学生の子には絶対に騙されないでほしいです。女子大生というだけで、食いついてくる怪しい人はたくさんいますから。自分が社会人になって、それを実感しています」(同前)