東京が開催地に立候補している2020年五輪での中核競技からレスリングが除外され、世界中を驚かせたが、当初、「除外有力候補」の一つといわれていた競技がテコンドーだった。
「韓国はとにかく“国策”としてテコンドーを世界に広めてきた。それこそアフリカなどにまで指導者を派遣して、強引に各国の警察や軍隊に採用させた。競技人口は5000万人以上などといっているが、これはヨガなどのエクササイズも併用した道場の会員まで含め、水増しした数字といわれている」(スポーツ紙記者)
そんなテコンドーが正式競技に残った背景には、IOC委員に対する徹底したロビー活動があった。しかも、その際に利用したのがロンドン五輪での不振だったという。
「韓国はロンドンでは1個しか金メダルをとれなかった。本音をいえば悔しかったでしょうが、その結果を“こんなに世界に広がって、実力が平準化している”というイメージ戦略に活用したんです」(前出・スポーツ紙記者)
なんともしたたか。今では韓国国内で「ロンドンは大成功だった」との声まであがっているという。
※週刊ポスト2013年3月8日号