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秋山幸二「バック宙ホームイン」は地味なイメージ払拭のため

 ソフトバンクホークスの監督・秋山幸二氏は現役時代、「バック宙ホームイン」で知られている。同氏は西武ライオンズの主力時代、なぜこのようなパフォーマンスを行なったのか。

 今も語り継がれる1986年の日本シリーズ、秋山氏のバック宙ホームイン。これは当時の西武の地味なイメージを取り払うため、あるマスコミ関係者が秋山に提案したものと伝えられている。

「それは事実です。ただ、この背景にはまだドラマがある」(秋山氏と親しいベテランスポーツライター)

 秋山氏がバック宙を決意したのは、1分3敗で迎えた後、森祗晶監督から「選手だけでミーティングしろ」と突き放された時だった。

「これで日本一になったら、バック宙でもやろうか」

 普段は無口な秋山氏がこう話し、場が和んだという。その影響かチームはそこから3連勝、史上初の第8戦へもつれこむ。緊張感溢れる試合だが、律儀な秋山氏は約束を守ろうとした。

「秋山は事前に、近藤昭仁コーチに“やっていいですか”と許可を取った。近藤コーチも“盛り上がっていいんじゃない”といったので実践した」(同前)

 その後秋山氏はバック宙を計5度披露。メジャーに一番近いといわれた、寡黙な男の精一杯のパフォーマンスだった。

※週刊ポスト2013年3月8日号

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