新生活がスタートする3月下旬~4月上旬は、1年でもっとも引っ越し件数が多くなる“繁忙期”。引っ越しを決めたら、業者に連絡を取る前にやっておきたいのが見積もり。荷造りにもコツがあるので、参考に!
まず引っ越しを決めたら、業者を選ぶ前に費用がいくらかかるのか、「見積もり」を3~4社は取り寄せたい。現在はネットで必要事項を入力すれば、条件に見合った業者の見積もりが取れる「一括見積もりサイト」が便利。
「一括見積もりの場合、回答がメールや電話、実際に家に来て担当者がチェックする“訪問見積もり”など、会社によってやり方が異なるので、そのあたりも確認しておきましょう」
こう話してくれたのはオールアバウト「引っ越しガイド」の森眞奈美さん。
業者を選ぶ際の目安は「年間の取引件数」。ホームページに掲載されているところもあるので、どのくらい実績があるのか比較して確認してみよう。
「値段の安さだけで決めずに、何で安いのか、サービス内容を確認しましょう。しっかりした見積書にはサービスの内容が具体的に書かれています。疑問に思うことは絶対に質問をしてください」(森さん)
また、ネットでの見積もりは、「だいたい荷物は何個分ぐらい」と自分で申告するので、後でトラブルになりやすく、「ネット見積もりでは5万円だったのに、実際運ぶ段になって、荷物が多いのでと追加料金を3万円も取られてしまいました」(35才・会社員)という声も。
やはり荷物が多い人は、家まで担当者が来る「訪問見積もり」が確実。その際には不用品の処分や買い取りの相談、値切り交渉もしたい。
「『即決したらこの値段』と言われても、すぐに決断しないこと。各社の見積もりを比較して、適正価格を知ってから交渉しましょう。トラックの大きさ、作業員の数などを再検討してもらうことで、さらなる値引きを引き出せることもあります」(森さん)
不用品などは徹底して処分し、できるだけ荷物を少なくしておきたい。
また、ダンボール代を浮かせるために、スーパーやドラッグストアからもらってくる場合もあるが、「思わぬ出費になる場合も」と注意を促すのは、「HJ引越情報」社長の有馬寛治さんだ。
「業者のダンボールと違って形が一定ではないので、トラック内で収まりにくいんです。規格外のものを使うと荷物が入りきらないので、追加料金が発生することも。最近はキャンペーンなどで、業者がダンボールをサービスしてくれる場合もあります」
※女性セブン2013年3月14日号