WBC一次ラウンド敗退がよほど悔しかったのだろう。韓国メディアが早速、「言い訳」を始めている。台湾での敗退決定直後は、『野球で得失点差で順位を決めることに意味があるのか』とルールに噛みついた。
かの国がこのような言い訳をするのは珍しいことではない。過去の大会でも、日本に負けた時は言いたい放題だった。
『日本が奇妙な大会規定のため決勝に進出』(2006年)
『日本は試合に勝利したがマナーでは負けた“ダーティーサムライ”』(2009年)
今回はその矛先が台湾に向いた。曰く、『韓国の試合はすべてナイターで、寒かったから力が発揮できなかった』、『球場の練習設備が悪かった』……。挙げ句の果てには、『台湾の料理が塩辛かった』とまでいいだす始末。ここまでくれば単なる悪口である。
「加えて、今回は開催国である台湾がそのアドバンテージを活かしたから勝ち抜いた、という指摘が目立ちます。『戦力的に劣るオーストラリアを初戦の相手にして序盤の展開を楽にした』とか、『ホームの観客が入りやすいよう試合時間を台湾に有利に設定した』などというものですね」(韓国在住のジャーナリスト)
そこで考えついたのが、次回に向けたこんな秘策。
「2017年に行なわれるWBCでは、予選を韓国に招致すべきだという論調が出始めました。今度こそ“実力”を発揮して、雪辱を果たせるように……」(同前)
勝ちにこだわることは悪いことではない。だがそれ以前に、死力を尽くして戦った相手国に対する、最低限のリスペクトだけは持ってほしいものだ。
※週刊ポスト2013年3月22日号