株価が2008年9月のリーマン・ショック後の最高値を記録したというニュース。しかし4月からは電気・ガス・ノ光熱費から食料品や日用品まで、身のまわりの物の値段が上昇する。こちらはどちらも、安倍政権が推し進める「アベノミクス」の成果だ。ではその値上げラッシュに家計はどのように対応していけばいいのか。
美容室やエステ、あるいはレストラン…クーポン雑誌などを使ったクーポンはすっかり定着したが、最近、注目なのはスマホの無料通話アプリ「LINE」のクーポンだ。ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子さんが言う。
「LINEに登録し、公式アカウントを持っている企業と“友だち”になると、セールやキャンペーンなどお得な情報が送られてきます。中でも、ひとつの商品につき20~30%割引されるクーポンはとてもお得です」
例えばローソンでは、現在、おにぎりが1個30円引き、ペットボトルの紅茶が20円引き、スイーツ30円引きのクーポンを提供している。
「コンビニのクーポンを使えば、1回の食事で100円程度抑えることも可能になります」(花輪さん)
手続きは簡単で、スマホにクーポンを表示して店頭で見せたり、店頭に備えてある端末でクーポンを発行するだけ。
公式アカウントを持っている企業は続々と増えていて、例えばファミリーマートや大手スーパーのイオン、スーツのAOKI、レンタルビデオのTSUTAYA等々。生活必需品はほぼクーポンで賢くまかなえそう。
大手スーパーやコンビニなど流通業者が手がける自社ブランドのプライベートブランド(PB)商品は、安さと豊富な品ぞろえで食卓に欠かせないアイテムとなった。
意外と知られていないが、格安な食品や日用品を売るドラッグストアもPBを手がけている。例えばマツモトキヨシが手がけるPB「MK CUSTOMER」は、シャンプーやリンス、洗顔フォームといった化粧品から、洗剤やポリ袋などの日用品。医薬品、ペットボトル飲料までなんでも揃っている。
店頭へ行ってみると、メーカーのナショナルブランド品(NB)より店頭価格で100~200円安いようだ。
例えば床のふき掃除に使う「フローリングシート」。あるNBのモノは16枚入りで498円なのに対し、PBは24枚入りで198円と格安。ペットボトルの水も、PBでは2ℓ6本入りのケースが528円。1本当たり88円となる。
さらに、今や日々の健康に必須のサプリメントも安い。マルチビタミンはあるNBでは20粒250円で売られていたのに対し、PBは180粒880円だった。1粒あたり7円あまり得する計算! 自社ホームページでネット販売を実施しているので、配送料がタダになるまとめ買いをすればもっとお得だ。
※女性セブン2013年3月28日号