“料理が好き”という女性は多い。また最近は弁当男子も増えているし、料理上手な男性というのも珍しくない話になってきた。その一方で同じ家事のカテゴリでありながら、“掃除が好き”という人の話は、かなり少ない。お掃除の会社として創業したダスキンが主婦800人に行ったアンケートによると、「お掃除をストレスに感じている」のは、過半数の56.2%に上る。
ストレスに感じる理由には、「片付けたのに全然やってないと言われる。キレイにしたのに気付いてもらえないし、感謝もされない」(20代専業主婦)や 「掃除をして当り前のように思われている。キレイが当たり前と思ってほしくない。手伝ってほしい」(40代専業主婦)といった“そうそう。わかる!”と共感するコメントが並ぶ。しかしストレスではあるものの「お掃除への義務感」は高く、64.2%が“やらねばならぬ”と思っている結果に。
同調査ではこの“お掃除に義務感はあるけれど、ストレスを感じている”層を「おそうじブルー」と位置付け 、その分析や解決方法について解説している。“あわよくば、夫に掃除を全面的に分担させたい……”と下心を持つ記者が、同調査のアドバイザーでもある伊藤忠ファッションシステムのマーケティングディレクター・吉水由美子さんに話を聞いた。
まず吉水さんは家事について、創意工夫ができて、ほめられたり認められたりしやすい「趣味家事」と、やって当たり前で、がんばっても評価されにくい「義務家事」があるという。
「一般的にはお料理が『趣味家事』の代表で、自分なりの工夫ができて、“おいしいね”などほめられる機会が多い家事です。一方でお掃除は、片づけてもすぐ散らかるなどキリがないし、“キレイにしていて当たり前”という感じで、やっても認めてもらえない『義務家事』の典型です。人によっては、部屋がキレイになるとスッキリして嬉しい……と、お掃除を義務と感じない方もいますが、多くの人は元々好きじゃなかったり、得意じゃないのに、義務をマジメに果たそうとする――そういった人が『おそうじブルー』になってしまうと考えられます」(吉水さん)
自分が家事をする時のモチベーションを考えると「趣味家事」「義務家事」というのは、確かに納得感がある。では主婦にとっての「義務家事」を夫の「趣味家事」にする……なんて、都合の良い方法はあるのだろうか?
「年代によって家事の参加具合が異なる傾向はありますが、男性は道具にこだわりや蘊蓄のあるものには、興味を持ちやすい傾向がありますね。イクメンが増えた背景には、マクラーレンのベビーカーといった、絵になる、サマになるツールの存在は大きかったと思います。お掃除の道具でしたら、使いやすさやフォルムもありますが、成果や効果が数値で表されるものにグッときます」(吉水さん)
例えば、この調査をしたダスキンのお掃除モップ『ダスキン ララ』の場合は、デザインもスタイリッシュで使いやすい上に、アレル物質抑制成分を配合したモップで、“キャッチしたアレル物質を包み込み約96%も活動を抑制する”といった特徴がある。
「『約96%も活動を抑制』というのが、男性の“使ってみたいかも”という気持ちをくすぐるポイントです。今だったら花粉やハウスダストなど、“家族を守るために”見えない物質を掃除したい――という気になってもらうのも、いいかもしれません。
後はもちろん“ほめて伸ばす!”も大事です。高い場所など『あなたじゃないと、キレイにできないわ』といった、男の出番をキッカケにするのもオススメ。やってくれたら、とにかくほめて、1度でも“俺がキレイにした”という満足感や快感を経験させると、習慣化しやすいですし、お掃除が夫の趣味家事になる可能性は高いと思いますよ」(吉水さん)