就職難が続く中、憧れの職業に就ける大学生はごくわずか。とはいえ、せっかく希望の業種に就職できても、学生前に抱いていたイメージと入社後の仕事の実態のギャップに悩まされる人も少なくないようだ。ここでは大手生命保険会社に入社した女性新入社員の声を聞いてみよう。
まずは、有名私大から保険会社に入社したアキコさん(23歳)。
「入社してすぐに新入社員の歓迎会で、宴会芸を仕込まれたことに驚きました。40代の女性社員が、超ミニスカートを履いて松田聖子の『青い珊瑚礁』を歌って踊るんです。その先輩のサポートで、私はピンク・レディーの『ペッパー警部』を覚えさせられました。営業の最中に時間を作って、同期とカラオケで練習をしたり。衣装代も自分で出さないといけなくて、正直キツいです」
アキコさんは、先輩生保レディの仕事ぶりに驚いたようだが、彼女と同期のサトミさん(23歳・女性)は、先輩男性社員の仕事ぶりにも驚愕したという。
「本当に宴会芸も業務の一貫なんだ、と知りました。男性社員がワンピースで生足を出して踊ったりしているのを見ると、自分のお父さんもこんなことをしているのかな、って思ってちょっと寂しかったです……」
2人とも「大学時代は、まさかこの会社の社員がこんな事しているなんて想像もつかなかった……」と声を揃える。どんな仕事でも、イメージと実態のギャップは少なからずあるようだ。