“連チャン”の快感の前では、反日感情なんてちっぽけなものなのだろう。
いま、福岡・博多のパチンコ屋を覗いてみると、あちこちで派手な液晶と効果音が織りなす“演出”に一喜一憂する韓国人旅行者の姿が目に入る。
入り口にハングルで、「ようこそ! 今日のあなたの勝運を試してみませんか?」という貼り紙をする、JR博多駅近くのパチンコ店店員はこう語る。
「韓国からパチンコを打ちに来る旅行者は、1日平均30人以上。パチンコさえできればいいという感じで、皆さん開店前から並んで、閉店ギリギリまで打ち続けますね」
同店で遊戯中の韓国人の男女に声を掛けると、「いい所だからあっちに行け!」と追い払われた。相当熱くなっているようだ。
彼らにとって日本に来る目的はパチンコただ一つ。そのため、空港に降り立つと、そのままインターネットで調べた“出る店”に直行するのだという。福岡空港で客待ちをするタクシー運転手たちはこう口をえる。
「国際線のうち、午前11時半の韓国便は要注意たい。ほとんどの客が空港周辺か、博多駅前のパチンコ店に行くから、メーターは1000円以内。仕事にならんばい。ショルダーバッグ一つ程度の軽装だったら間違いなくパチンコたい」
※週刊ポスト2013年4月5日号