人生最後のイベントといえば「お葬式」。しかし、国が変わればお葬式の常識もさまざまだ。たとえば、タイ人と国際結婚したKさんによると「タイの田舎では、仏教のお葬式のときだけ、法律で禁止されているポーカーなどの賭け事がOK。24時間死体を見ていなくてはならないから、時間を忘れさせるためという説もあるとか」とのこと。
他の国の事情もみてみよう。
「マレーシアやシンガポールに住む中国人(とくに広東人)は、お葬式がハデで赤や黄色で装飾。長いときは1週間も開催する。バンド演奏もあり、まるでガーデンパーティーのよう。旅行客の日本人が、オープンエアのレストランと間違って飲み食いしてしまうケースもある」(ツアーコンダクター・Yさん)
「家族葬に参加したニューヨーク在住セレブ。もちろん米国人。ノースリーブの黒ドレスに、つばの広い大きな黒い帽子は、欧米では普通のよくある葬儀スタイルらしい。だが限られたスペースでこぢんまりと行われた日本の葬儀では、大迷惑。とくに後ろの人は前が一切見えなくなり『デカ帽子の迷惑おばちゃん』と大ブーイングでした」(外資系会社勤務・Wさん)
「イギリスでは、中流階級の人でもお墓を持ってないのが当たり前らしい。火葬後、遺灰を共同墓地やバラ園にまくのが定番。人骨の灰で美しく育ったバラは観光名所になるほど見事です」(日本人留学生・Aさん)
「日本人妻の親族のお葬式に出席。火葬場で、お箸で骨を拾うのに驚き『なぜ、食べ物に使うもので骨を拾うのか? アンビリーバブル!』と思わず叫んでしまった。その衝撃で、その後もお箸を使えなくなった。『骨を拾う習慣だけでも衝撃なのに、お箸が出てくるのは受け入れられない』(カナダ人男性・Bさん)。
※女性セブン2013年4月4日号