高齢者が、介護用品として使う…。そんなイメージはもう昔の話。
尿もれケア商品を販売するユニ・チャームによれば、40代以上の女性の3分の1が尿もれ経験者。そして、2012年度の尿もれケア商品の市場規模は約267億円で、2009年から毎年、2桁成長が続いているという。
「尿もれに対するマイナスイメージを払拭しつつあることが、大きいと思います。パッケージデザインもかわいらしいものを採用し、ネーミングも“尿もれ”から“吸水”に変更。
また、若い世代のかたも気軽に買えるような売り場作りも心がけました」(ユニ・チャーム広報)
そういえば最近、生理用ナプキン売り場に“吸水”と書かれた商品をよく見るかも。でも、尿もれ経験のある40代の本誌読者に聞くと…。
「気にはなるけど、まだ買ったことがない」
「どれを選べばいいかわからないから、生理用品で代用していた」
という声の多いこと! でも、生理の経血と尿では“粘度”が違うので、代替としては不向きなんです。
2月20日を“尿もれ克服の日”に制定した元尿もれ患者のボランティア団体・ひまわり会の事務局・山岡智保さんによれば、
「2005年から年に2~3回、無料電話相談を行っていますが、回線がパンク状態になることも。やはり、“今まで誰にも言えなかった”という人が多く、1回の相談も濃密になるんです」。
※女性セブン2013年4月11日号