盗品を「もともと自分たちのもの」といい張って返さないなんて、もはやそれは愛国心とはいえない。
韓国人窃盗犯によって昨年盗まれた長崎県対馬市・観音寺にあった仏像「観世音菩薩坐像」が彼国から返ってこない。韓国瑞山市の浮石寺が、「この仏像はかつて浮石寺に安置されていたもの」と主張し、韓国政府が仏像を日本に返還しないよう韓国の大田地裁に仮処分申請したのである。信じられないことに、地裁はこのいい分を認めてしまった。
実は、今回の事件は「氷山の一角」。日本からの盗難美術品をめぐって韓国が「国家ぐるみの居直り」を見せる例は、5件もある。
「李氏朝鮮時代(1392~1910年)に仏教弾圧が行なわれ、その間多くの仏教美術が日本に渡ってきた。それを今になって、“倭寇や豊臣秀吉などに強奪された”といい張っているんです。一部の窃盗犯は韓国で英雄視さえされている」(韓国仏教界に詳しい日本の僧侶)
厳しく対処しなければ、やがて韓国に「盗品美術館」が建ってしまうかもしれない。
※週刊ポスト2013年4月12日号