3月26日午前11時前、東京駅日本橋口やホームには、長野県奥志賀高原でのスキーに向かう皇太子ご一家のお見送りをするため、追っかけ主婦たちが集まっていた。しかし、その日は警備の数も少なく、規制のロープもなく、カメラを出しても注意されたりすることもない穏やかな雰囲気だったという。
午前11時過ぎ、東京駅に到着された皇太子ご一家は、駆けつけた人々に手を振りながら、改札口へと向かった。ご一家が改札を通り過ぎた、そのときだった。雅子さまを震撼させる事件が起こる。その場に居合わせた60代ぐらいの男性が、
「税金泥棒! 仮病・さぼりの税金泥棒! 皇室から出て行け!」
と大声で罵声を浴びせたのだ。突然の出来事に驚かれた雅子さまは、愛子さまの手をさっと掴まれ、ご自分の体のほうに寄せられ、一瞬凍りついたご様子だったという。声をあげた男性はすぐに近くにいた4、5人の警察官に取り押さえられ、周囲は騒然となった。
「駅構内に響きわたるような、かなり大きな声でしたから、あのあまりにもひどい言い方を雅子さまはお聞きになったわけで、そのお気持ちを考えると…。気を取り直されてホームに向かわれましたが、正直、とても動揺されていたように感じました。取り押さえられた男性はその場で結構長い時間事情聴取を受けていましたね」(居合わせた追っかけ主婦)
その男性は、物を投げつけたりとか危害を加えたりといった違法行為はなかったとして、釈放されたという。
※女性セブン2013年4月18日号