重い荷物をたくましい腕で軽々と運び、受け取りのサインをすると爽やかな笑顔で「ありがとうございましたッ!!」の挨拶で去っていく──。
全国には約30万人いる宅配員たちがいて、生鮮食品、生活用品、壊れ物など、宅配物にはありとあらゆるものがあるが、その中で宅配マンが敬遠するものがあるという。
「なんといっても水です。『重いものはネットで買う』という人が多く、1日に運ぶ荷物の半分近くが水という時もありました。家具や家電であれば、配達員が2人で対応しますが、水はもちろんひとり。
500ミリリットルを48本とか、2リットルを12本とか、エレベーターがないアパートだったりすると、憂鬱な気分になります(苦笑)」(宅配便配達員・Aさん)
※週刊ポスト2013年4月19日号