オリコンの『好きな司会者ランキング』で2年連続首位に輝いた、くりぃむしちゅーの上田晋也(42)。いつのまにかすっかり、番組MCというポジションを確立したように思える。
「芸人の寿命自体が長くなったこともあり、お笑い芸人は40代で1つの岐路に差し掛かります。MCになれるか、それともひな壇芸人のままフェードアウトしてしまうか。うまくMCの座を射止めた点で、上田さんはかなりの勝ち組です」(放送作家のひとり)
上田がMCとしての地位を確固たるものにした背景には、芸事を磨くだけではない、それなりの努力があるという。
「昔の番組MCは、VTRや企画をすべてチェックし、面白くなければ作り直しを命ずるなど厳しい一面があった。だからこそ、高視聴率を稼ぎ出す“お化け番組”ができたという側面もあります。最近の新鋭MCで、そこまで厳しくチェックする人は聞きません。
上田さんは、かつての厳しいMCと真逆。スタッフとものすごくフレンドリーに接するのです。司会を務める『おしゃれイズム』(日本テレビ系)では、番組スタッフとわざわざテニス合宿にも行くほどです。スタッフと演者だからといって一線を引くのではなく、同じ仲間として番組を頑張って作っていこうという、良い意味で大学のサークルのようなノリを持ち込んでいますね」(同前)
こうした上田の姿勢に、番組スタッフは、どう感じているのか。
「人それぞれだとは思いますが、気概を感じて、頑張ろうと意気込むスタッフはたくさんいるはずです。馴れ合いになるのは、怖いですけどね」(同前)