父親が娘の結婚に反対するという話は珍しくないが、R40の“行き遅れ”娘の結婚ともなれば、さすがに反対なんてしていられない…と思いきや、意外とそうでもないらしい。東京都に住む女性Wさん(59才)の夫(60才)は、まさにそんな結婚反対男。Wさんが、情けない夫のエピソードを語る。
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結婚のケの字もなかった38才のひとり娘から「結婚したい人がいる」と連絡がきたの。
さんざん気をもんで、お見合い話をもっていっても「余計なことしないで」ってケンカ腰だったから、このまま独身を通すのかなって諦めていたの。それが結婚、でしょ。もううれしくてね。今どきだから相手はバツイチでも、なんなら子持ちでもいいと思っていたけど聞けば娘と同じ会社の社員で初婚だっていうじゃない。「やったー」って飛び上がりそうになったわよ。
なのに、夫は「なにを今さら。あいつは一生独身でいるって言ってたんだぞ」って大ムクレ。
かと思えば、昔のアルバムを引っ張り出して、娘とお風呂に入っている写真を眺めながらオイオイと泣き出したり。
で、娘が彼を連れて挨拶に来るって言ったら今度はパニックよ。「うちの敷居をまたいだら殴ってやるからな! おれは絶対反対だ」と大声出して怒りつつ、目に涙(笑い)。
食事中は「はあ」とか「ふう」とかため息をついてはポロポロと泣きだすだけじゃない。だんだん食事も喉を通らなくなってなんと2週間で5kgも体重が落ちて、とうとう寝込んじゃったわよ。あー情けない。
※女性セブン2013年4月25日号