一世を風靡した「佐川男子」。そのしわ寄せは意外なところにあった。宅配便配達員のAさんがいう。
「僕はメディアに出ていたようなイケメンではありません。だからなのか、配達に行った先の奥様が明らかにがっかりした顔で僕を見るんです。中にはイケメンが来るのを期待していたのか、念入りにお化粧しているような方もいらっしゃいます。申し訳ないとは思いますが……僕だって傷ついてるんですよ!」
どうか読者の奥様方、配達員が“期待外れ”でも、がっかり顔は控えめに。
佐川男子が話題になった後、配達員たちは全国のファンから“追っかけ”にあった。
「連絡先を渡されたり、プレゼントをもらったりしました。中には、毎日集荷に呼ぶ方も。有り難いことですが、対応には困りました」(宅配便配達員・Bさん)
お気に入りの配達員に毎日会いたいと思う女心なのか、配達員を「指名」する客もいたという。しかし、それはルール違反なのだ。
「配達員の指定は承っていません。配達員が名前を自ら名乗ることはなく、一般のお客様には名刺も配りません。配達員の指定を防止するためではありませんが、配達の際に担当者の名札などもつけないことになっています」(佐川急便・広報課)
※週刊ポスト2013年4月19日号