今の就職活動は、親が関与することも多く、中には会社説明会に親が子の代理で出席する例もあるという。そこで、専門家の意見をふまえ、“親がすべきこと”、“親がすべきでないこと”をまとめてみた。
まずすべきこと、目指すべきことは、以下の通りだ。
【1】正社員として就職させる。失敗すると、今後正社員になれない可能性も。待遇や月給の違い、生涯賃金の格差は予想以上。非正規雇用は絶対不利であると刷り込む。
【2】就活のための資金は、親が出すこと。もしくは貸す。アルバイトをしながら面接等の準備をするのでは時間が足りない。交通費もバカにならない。地方の学生ならなおさらだ。スーツやシャツなど、贅沢なものは必要ないが、清潔感がありきちんとした印象を与えるために最低でも2着以上は揃えてあげたい。
【3】身近なキャリアモデルとして、親の仕事の話は参考になる。仕事への理解を深めるためにも、親の知っている範囲で伝えるべき。
【4】口を出すなら、親も企業の実態をもっと勉強する。子供が行きたい企業に自分の知り合いがいないか探す。その業界に関連のある人でもいい。
【5】精神的な支えになる。子供が話を聞いてほしいときはただ聞くだけで、余計なことは言わないのがコツ。
すべきでないことは、次のようになる。
【1】自らエントリーシートを書いたり、勝手に提出したり、説明会に代わりに出席したり、企業に電話したりすること。過干渉をして企業に親の影を見せてはいけない。子供が望めば、エントリーシートの添削やアドバイスくらいはOK。困ったら親も、大学のキャリアセンター(就職課)に相談してもいい。
【2】どうしても余計なことを無意識に言ってしまいがちなので、聞き手に徹すること。聞かれない限り、自分の意見を言うのは控えるべき。
【3】親の方が心配性で、先に行動しがち。見守る気持ちでゆったり待つこと。
【4】バブル世代の親の価値観はズレているので要注意。子供を追い詰めないように配慮すべき。
【5】人生という長い道のりの一部分。社会にでる最初の一歩がピンチだったとしても、ピンチの後にチャンスありなどと前向きに考えられるように子供を促すべき。
※女性セブン2013年4月25日号