『週刊少年ジャンプ』で連載中のマンガ『黒子のバスケ』。2012年秋ごろから、作者の藤巻忠俊さんの出身校である上智大学や、関連するイベント会場などへ脅迫状が送付されるなどの事件が相次いでいる。
脅迫を受け、昨年末の「コミックマーケット83」や2013年3月の「HARU COMIC CITY 18」といった同人誌即売会は『黒バス』関連の出展をすべて見合わせていた状況だ。
しかし、4月3日、東京ビックサイトは、5月以降は条件つきで通常通りの対応をしていく旨を発表。待ちに待ったファンたちは、どういった感想を抱いているのか、『黒バス』ファンの女性(24歳・保険会社勤務)こう話す。
「同人誌即売会に『黒バス』が出展していなかった間は、とても残念でしたが、イラストサイトなど、ネット上の二次創作を楽しんでいました。何より犯人が捕まっていないことのほうが問題だと思うので、それが一番の不安ですね」
やはり現段階で犯人が捕まっていないことに、不安の色は隠せないようだ。別のファンの女性(19歳・大学生)も、次のように話す。
「犯人が捕まらない状況でイベントを開くことに対しては疑問です。事実、同人ショップでは女性向け同人誌の売り上げトップ10のほとんどが『黒バス』で占められている状況です。リスクがある即売会を今再開するよりも、同人ショップで購入するほうが安全だと思う」
もちろんファンは女性だけではない。男性ファンのひとり(17歳・高校生)も、犯人が逮捕されていないことに疑問が隠せないという。
「同人誌の話ばかりが話題にされてしまい、『黒バス』といえば腐女子のマンガといったイメージになっているのが残念。やはり原作者に迷惑をかけているわけですから、何よりも犯人逮捕が最優先です。ファンとしてはこれからも連載を続けてほしいです」
今月21日に静岡市内で開催予定だった『黒バス』イベントも、脅迫状の影響で中止に追い込まれている。ファンならずとも、一刻も早い事件の解決が望まれている。