「何をするにもお母さん頼み」「彼女よりもお母さんが好き」「決められない時はお母さんに決めてもらう」──。そんな「マザコン男子」と付き合った経験がある女子もいるかもしれない。とはいえ、女子に敬遠されてしまうというイメージから、男子もマザコンであることを公言しない風潮がある。
しかし、最近では、ライトにマザコンを公言する、「ソフトマザコン」男子が増えているという。「毎日お母さんから電話が来る」「買い物する時には母親に電話する」──。そんな風に語る、都内の男子学生3名に話を聞いた。彼らは大学の男友達とも、隠すことなく母親の話題で盛り上がるという。
「大学で友だちといる時に母親から電話がかかってくるシチュエーションは多いですよね。実際にかかって来たら、みんな普通に電話に出ますし。母親とも友だち感覚ですね」(21歳・都内国立大学理工学部)
別の学生は、友だち同士で“母親を下の名前で呼び捨てする”ことが当たり前だと話す。
「最近はみんな自分の母親のことを下の名前で呼ぶよね。多分、最初は照れ隠しでわざとやっていると思うんだけど、途中から『アキコ元気にしてる?』『最近シズエと仲いいの?』みたいな感じで、友だちの母親の話題で盛り上がったりします」(21歳・都内国立大学工学部)
この2人に同意しながら、実家に帰るたびに母親からプレゼントをもらうと話すのは都内私立大学文学部の学生(22歳)だ。
「先日実家に帰ったとき、母親がブランド物のサンダルを買ってくれていたんです。実家に帰るたびにプレゼントをもらうので、母親には感謝しています。だから服とかカバンを買うときには、いつも母親に電話して決めているんです」
3人ともライトにマザコンを公言するが、その他にも、自身の学校生活の基盤をすべて母親に決定してもらってきたという男子学生がいた。
「自分は中学・高校時代から大学のサークルまで、すべて母親のアドバイスとおりに決めていましたね。中高時代も、ケガをしないように卓球をやれといわれてサッカーを諦めました。大学では、音楽の教養を身につけろといわれてラテンミュージックの研究会に入っています」(20歳・都内私立大学医学部)