フリーキックのシーンに「リア充加工」された山田社長
TwitterやFacebook、LINEなどコミュニケーションツールの増加で「ソーシャル疲れ」も拡大。上司からの「友達申請」に悩み、フォロワーや「いいね!」の数に一喜一憂するなどに疲れてしまった人向けに、SNSとのつき合い方を見直すための「ソーシャルデトックス」や、「SNS疲れの原因ランキング」といった記事もちらほら。
そうしたソーシャル疲れの原因のひとつとして「リア充」(リアルが充実している人)=「勝ち組」という図式の中、“ついリア充を装ってしまう”というケースも挙げられる。食べ物を例にすると、SNSでリア充ぶりをアピールしたいばかりに、本当はガッツリしたメニューが食べたいのに、ついおしゃれな盛りつけの料理を選んでしまったり、写真を撮り終わるまで同席している人に料理に手をつけないように強要して、場の雰囲気を気まずくしてしまう……なんてことも。
そんな全てが嘘ではないけれど、ちょっとした「偽装リア充」にうんざりしたり、さらに進んで“嘘で塗り固めた”マイページやTLを見て「自分を見失ってる……」という気分になったら、「自分はリア充じゃない!」とカミングアウトして、ラクになってみてはどうだろうか?
いきなり全部をさらけ出すのは抵抗感があるので、「うっそー!(笑)」と、明るくネタバレするような、プチカミングアウトをきっかけにしてみるのもいいかもしれない。例えば、カルピスから新発売されたソルティテイストの乳性飲料『カルピス オアシス』の「オアシス フォトファクトリー」キャンペーンは、そのものずばり「リア充加工サービス」だ。
4月23日10:00~5月3日12:00(1500枚に到達した時点で受付け終了)に、キャンペーンサイトからFacebook上にある写真を指定して「リア充加工」を発注すると、プロデザイナーが完全手作業で高品質な「リア充写真」を合成加工。写真は完成次第、自動的に発注元のFacebookにアップロードされる。
対象の期間中に「リア充加工」した写真に「いいね!」がつかなかった場合には、“ココロの渇きをうるおせなかったお詫び”として、抽選で10名に『カルピス オアシス』と「心からのお詫びの品」が贈られるという。普段まじめな会社であるカルピスが、“まさかのノリノリ企画”といった印象だが、サンプル画像のひとつには代表取締役の山田藤男社長が、サッカーのフリーキックのシーンで壁になっている選手に交じって、にこやかに『カルピス』を持って立っている――という徹底ぶり。
この企画、あくまでプロデザイナーが発注写真を元に12万点の素材から手作業で画像合成するため、1500枚すべて違う背景になる予定とのこと。「脱・偽装リア充」という目的がなくても、予想外の「リア充加工写真」で、自分が見ても“サプライズなリア充ビジュアル”を期待できそうだ。
もうすぐGW、「本当は暇なの」と打ち明けてみたら、案外「実は自分も……じゃあ遊びに行こうよ♪」という、偽装なきリア充な展開が発生するかも?