この5か月で日経平均株価は5割以上も上昇。長らく低迷してきた不動産も上昇気配が色濃くなっている。アベノミクスによって株価も地価も、いよいよ沸き立ってきたのだ。そうしたチャンスをものにした億万長者は一体、どんな人たちなのか。
吉本NSC出身で、元お笑い芸人という異色の経歴を持つ関西在住のデイトレーダー・むらやん氏も好調だ。この2か月ほどで1500万円以上の利益を確保したという。
「実は、私はアベノミクス相場に出遅れたんです。昨年12月、今年1月と利益を出すことができなかった。1回当たり5000万円を注ぎ込むような大勝負で空売りを仕掛けたことが失敗でした。
それでも、今は1回当たりの取引を最大2000万円ほどに抑え、100万円の利益をコツコツと重ねるように心がけています。その手法で、2か月で1500万円。当面は資産1億円が目標です」
そう話す同氏は、日々デイトレードに明け暮れているため、おカネを使う暇がないという。
「日替わりで爆騰銘柄が出てくるので、場中は息つく暇もなく、目が回る忙しさです。儲かったら旅行したり、引っ越したり、車を買ったりしたいと思っていたのに、やはり今が稼ぎ時ですから投資以外は手につきません。唯一、バリ島に住んでいる、尊敬する不動産ディベロッパーに会いにいったことぐらいでしょうか」
お金持ちたちはさらなる金儲けを目指し、このチャンスを逃すまいと必死なようだ。
※週刊ポスト2013年5月3・10日号