日本百貨店協会が主催する「ご当地キャラ総選挙」で、全国の自治体が熾烈な選挙戦を繰り広げているが、すでに全国的に名の通っているキャラは、余裕の戦いぶりだ。例えば、昨年の「ゆるキャラグランプリ」で3位に入った群馬県の「ぐんまちゃん」は、
「関東地区からは6キャラが地区予選に進めると聞いているので、選挙活動に力を入れるのはこれからかなと考えています」(群馬県企画部企画課ぐんまイメージアップ推進室)
と、余裕をのぞかせる。この差は自治体の大きさも影響しているという。『ゆるキャラ論』の著者・犬山秋彦氏が語る。
「投票方法は主にネットなので、職員に呼びかけをできる大きな自治体のほうが有利。行政の組織票がないと勝ち残るのは難しいでしょう。ランキングは翌年以降の活動予算にも反映されるため、みんな必死なんですよ」
※週刊ポスト2013年5月17日号