一度売れたお笑い芸人がテレビで長生きしようと思うなら、“ひな壇番組”でいかに自分のポジションを確立するかが、“食っていけるかどうか”のポイント。現在そのひな壇には「いじられ枠」「ガヤ枠」「ベテラン枠」「新人枠」「裏回し枠」「オンナ芸人枠」の6つにわけられる。
ひな壇に出演する芸人の多くが、実力のある30代から40代。
「競争が激しくて、なかなか新しい芸人が入ってこられません。そこで、各番組にはブレイク中の芸人を起用するための“新人枠”が用意されています」(お笑い評論家・ラリー遠田さん)
別名「お試し枠」とも。現在は、キンタロー。(31才)などがよくこの枠で起用される。
「出演した新人が定着するかどうかは本人の力量次第。求められる役割を自分で見つけてこなせるかどうかがカギです。昨年大ブレイクしたスギちゃん(39才)は、あえて“一発屋”を演じ切ることで愛され、“いじられ枠”として食い込めそうですね」(ラリーさん)
キングコングの西野亮廣 (32才)は、練り込んだネタを好む“ひな壇嫌い芸人”。昨年12月には、ツイッターで<ひな壇に座らないと決めました><そんな奴がどうなるのか、僕が一番興味があります>と発言。
ベテラン芸人である浅草キッドの水道橋博士(50才)もラジオ番組で“ひな壇”について言及。「機嫌をお伺いして中間管理職みたいな位置を目指してやるってことは、芸人みたいな地位とはいちばん遠い」と、独特の言い回しで“アンチひな壇”を表明している。
※女性セブン2013年5月9・16日号