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リア充の女ヲタが非モテ強調や彼氏卑下をせざるを得ない理由

 かつてオタクといえば男性のイメージが付いてまわっていた。しかし、昨今では「女ヲタ」や「腐女子」など、オタクという言葉には女性も含まれるというニュアンスが一般化してきている。従来は、自身の趣味に耽溺し恋愛に奥手なイメージが強かったオタクだが、昨今のオタクはかならずしも「リア充」と対立するわけではない。そんな中、「非モテ」をアイデンティティとしている女ヲタも、少なからずいるという。

 こうした非モテアイデンティティ系オタク女子の前では、恋愛トークに慎重にならざるをえない、と語るのは「リア充系オタク」の女性Aさん(23歳・銀行勤務)だ。

「自分は非モテではなく彼氏もいますが、非モテをアイデンティティにしている女ヲタの前では恋愛トークをできない空気があります。だから、普段は非モテアピールをするようにしています。

 でも、彼氏ができたことを黙っていると、バレた時にもっと険悪なムードになるので、そこは『全然上手くいってないよ~』『ブサメンだよ~』などと卑下しまくってますね」(Aさん)

 こうした問題を抱えているのはAさんだけではない。高校時代、オタクグループに所属していたという女性Bさん(24歳・フリーター)は、はじめて彼氏ができた時のことを次のように話す。

「私がいたグループでは、『3次元の男の話はしない』というムードがありました。当時流行っていた『テニスの王子様』原作のミュージカル『テニミュ』の追っかけをしていたのですが、アイドルは『2.5次元』だから良いんです。

 でも、mixiのオフ会で知り合った男性と付き合うことになった時、グループ内での友情が破綻しました。突然、そのグループのメンバーから裏切り者扱いをされまして、『静かにヲタやってれば良かった』と後悔しましたね」(Bさん)

 両氏によれば、もちろん恋愛トークに花を咲かせる女ヲタも多いという。「オタクだけれどリア充」という存在が増えたというよりは、「オタク」という存在がカジュアル化したことで、「リア充だけれど同時にオタクでもある」という人が増えているといった方が的確かもしれない。

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