道州制の導入の議論が進んできているが、果たして各地域にどんな変化が起きるのか。ここでは四国州の変化を見てみよう。
四国州は全体の経済規模が13兆円程度で北海道州(18兆円)よりも小さい。四国全体で地価の下落が進んでいるため、州都に有力視される高松市以外は地価急落の恐れがある。
そうした焦りから、徳島では“四国脱出”の動きが活性化。今年1月に徳島県政策創造部広域行政課は「歴史的・文化的そして経済的にもつながりの深い『関西州』を想定」した調査報告書を独自に策定した。
広域行政課に話を聞くと、「徳島は関西ですよ。明石大橋があるからショッピングに行くのも関西ですし、そもそも関ヶ原より西は関西ですから」と関西州入りを独自の理屈でアピールした。
※週刊ポスト2013年5月17日号