ここ数年の日本は、稀に見る「海賊ブーム」だといっていい。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)がこの夏、人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』をテーマにした期間限定のスペシャルイベントを7月5日から開催すると発表した。昨年に続き、今年も間違いなく人気を集める目玉イベントとみられている。
『ONE PIECE』といえば、マンガもアニメも10年以上続くロングヒット作品だ。人気の理由は、「海賊王に俺はなる!」が決めゼリフの少年ルフィをはじめとする登場キャラクターの魅力が大きい。
しかし、世界中に海賊ブームを起こしたきっかけとなったのは、2003年に第1作が公開された映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ。公開されると必ず大ヒットする人気シリーズだ。ジョニー・デップが演じる海賊ジャック・スパロウのミステリアスでユーモアと色気に富んだキャラクターが親しまれ、海賊のイメージを明るく陽気なものに変えた。
そんな「海賊ブーム」は飲食業界にも影響を及ぼしているようだ。飲食業界に詳しい女性ライターもブームの盛り上がりに頷く。
「海賊って観てるだけでも元気が出ますよね。どんよりした空気を打ち破っていく感じ。仲間と楽しく、陽気にもりあがる“なりきり”のシチュエーションにも今の海賊のイメージはぴったりなんですよ。みずから海賊の一員となって食事を楽しむレストラン『キング・オブ・ザ・パイレーツ』(東京・台場)でのパーティも評判になっています。誕生日に海賊に囲まれて歌でお祝いされるのも、楽しいですよ」
その海賊が愛飲するお酒といえば、本来は「ラム酒」だというのは意外に知られていない。
長い間、海の上で暮らす船乗りたちにとって、気付け薬代わりのラム酒は必需品であり娯楽品。『パイレーツ・オブ・カリビアン』でもジャック・スパロウがラム酒を豪快に飲むシーンがあるが、映画がヒットしたあと、イギリスではラム酒が大ブームになったのだとか。
もともと海賊はラム酒をストレートで飲むそうだが、度数が高すぎて初心者には厳しい。ラム酒で海賊気分を楽しむなら、スーパーやコンビニにあるラム酒ベースの缶入り飲料が手軽だ。なかでも目立つのが南国カリブを彷彿とさせる個性的なGravityfreeによるイラストがパッケージの南国系ゆるシュワカクテル『キリン カリブーン』。
「ホワイトラムがベースになった『キリン カリブーン』。ちゃんとラムの味わいもあって、グレープフルーツやパイナップルの果汁をたっぷり加えソーダで仕上げてあるので、ラム酒と聞いて抵抗がある女性でも気軽に海賊気分を味わえると思いますよ。大人数でワイワイ飲むのが楽しいと思います」(前出のライター)
新しい環境で頑張った疲れも出てくる頃だが、心機一転目指すなら――“海賊”をテーマにしたホームパーティでも企画してみては!?