中年を過ぎて、夫のスーツや枕からプ~ン…とニオってくる“加齢臭”。主に40代以上の男性が発すると言われているが、女性にも同様に起こる現象であることが判明。その仕組みとは?
加齢臭がよく出る部分は8か所。気になるのは耳の後ろだという。
「耳の後ろや首のほか、頭皮、顔のTゾーン、両脇、背中の中心線、胸部、へそとその周り、陰部の8か所が加齢臭が多く分泌される部分。皮脂腺から出る酸化した脂肪酸を落とすためには、これらの場所を集中してしっかり洗うことがおすすめです」(いけした女性クリニック銀座の院長・池下育子さん)
加齢臭が臭ってくるのは、男性は40才ごろ、女性は閉経後、だんだん気になるように。
「男性の場合、40才前後になると、加齢臭のニオイの原因物質・ノネナールの分泌量が増えるために起こります。女性は男性に比べて皮脂の分泌量が少ないため、あまり加齢臭を感じませんが、閉経後、女性ホルモンの分泌が少なくなるとノネナールの量が増え、特有のニオイを発するようになります」(池下さん)
では、加齢臭ってどんなニオイだろうか。
「加齢とともに皮脂の成分が変わり、皮脂腺から出る脂肪酸が酸化して、加齢臭を発生させるノネナールを作ります。独特の古いひなびたニオイで、たとえて言うなら、古本のようなニオイを発します」(池下さん)
なお、加齢臭を予防する食べ物としては、抗酸化作用のある食材や肉類の少ない和食がおすすめだという。
「皮脂の分泌を抑える食習慣を心掛けて。特に肉類の脂肪や油は酸化しやすいので要注意。同じたんぱく質を摂るなら魚や大豆に替えて。ほうれん草やにんじん、かぼちゃなど、抗酸化作用の強い野菜を積極的に摂るのも◎」(池下さん)
※女性セブン2013年6月20日号