NHK『きょうの料理』『あさイチ』で人気の“ばぁば”こと料理研究家・鈴木登紀子さん(89才)が、夏に美味しい「そうめん」と「冷麦」の違いを解説する。
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元来、おそうめんは中国から伝わったもの。小麦粉を細かく挽いた麺を植物油を塗って伸ばし、これが“索麺”と呼ばれ日本に渡ってきたのだそうです。
一方、冷麦はといいますと、こちらも中国伝来ではありますが、小麦だけで製麺して包丁で切った、切り麺の製法です。うどんも同じ仲間です。現在では、麺の太さを基準に、うどん、冷麦、そうめんと分類されているようですが、しこしこと歯ごたえのいい冷麦も、夏の食卓には欠かせませんわね。冷蔵庫にちょっと残ったお野菜やお肉などを好きにのせて、かけづゆを張ってお召しあがりください。
卵黄を落としてもよろしいのよ。麺とよく絡みますから、スタミナ麺としてお楽しみいただけます。ただ、しつこいようですが、ゆで上がったそばから伸びはじめますから、支度はくれぐれも手早くお願いしますね。
※女性セブン2013年6月27日号