「わが子を思う通りの性別で産みたい」。日本では少子化が進んでいるので、ママたちが産み分けに熱中するのはわからなくはない。
ただし、妻と2人の息子らとの生活を描いたマンガ『うちの妻ってどうでしょう?』などで知られる漫画家の福満しげゆき氏は、産み分けによってママ友たちの序列、いわゆる「ママカースト」が決まる現実があると指摘する。
「妻が第2子を妊娠した時、『今度は女の子かなー』としきりにいうんです。彼女がいうには、既婚女性の世界では、男と女、両方とも産んではじめて『勝利』となるそうです。
実際、うちみたいに男の子2人の家は周囲から『もう1人頑張る?』といわれるが、男1人女1人の場合はまずいわれることがない。僕もご近所で男と女2人兄弟の家を見ると、『この人たちにはもう勝てないんだなぁ』って思いますから。
本来、気にすることではないんでしょうけど、家で妻と話してると、どうしてもそういう話になってしまう。財政的に余裕があれば、もうひとチャレンジしたいですよ」
※週刊ポスト2013年6月21日号