沖縄では梅雨が明け、6月中旬には西日本では連日各地で気温が35度以上の猛暑日となる地点が続出。熱中症とみられる症状で、これまでに数百人が病院に運ばれているという。
猛暑が予想される中で、脱水状態に陥らないためにも、通勤・通学や仕事中など日常のあらゆるシーンで、こまめな水分補給を行うことが重要だ。そして夏、暑いときの水分補給の際には、汗が流れる際に失われる水とナトリウムを補強できる健康飲料が適切だが、がぶがぶ飲むには糖分やカロリーが少し気になる……という方も多いだろう。
そんな中、日常で飲みやすい健康飲料の商品開発を行なったのが大塚製薬だ。今年4月、同社は“日常的に飲むことができる”をコンセプトにした「ポカリスエット イオンウォーター」を発売。「ポカリスエット」の機能性はそのままに、口当たりや後味をより軽やかにし、カロリーを100mlあたり11キロカロリーと従来のポカリスエットの約半分にした商品だ。
大塚製薬 ニュートラシューティカルズ事業部 製品部ポカリスエット プロダクトマーケティングマネージャー 浅見慎一氏にお話を伺った。
――開発にあたり、1番こだわった点は?
「スッキリとした甘さや後味の軽やかさですね。『ポカリスエット』を発売した33年前に比べると、人々の味覚やライフスタイルの変化から、より日常的に飲みやすい『甘さ」』のイオン飲料が必要とされていました。健康飲料『ポカリスエット』の水分とイオンの吸収スピードを保ちつつ、甘さを抑え、後味も追求し6年かけて開発しました」
――売上状況、評判はいかがですか?
「4月 は目標の130%と、順調に数字を上乗せしており好調です。 汗をかいたときには、水よりも機能性の高い飲料を摂取したほうがいい」という意識はあるものの、健康飲料はスポーツの後だけというイメージがあったり、カロリーや、甘さが気になっていたという方が多くいらっしゃったのだと思います。その方々のニーズに合致し、色々なシーンで気軽に飲んでいただけているのではないでしょうか」
また、最近はお茶でも体を冷やさない“常温”に人気が出てきているという。浅見氏によると、常温でも美味しく飲め、デスクワーク中など日常の水分補給にも適しているという点に賛同し、同商品を、福利厚生として導入している企業も出てきているという。
モバイルオンラインゲーム開発会社の KLabなどがそうだ。
「社員の方たちへの提供の他、打ち合わせで会社に訪れたお客様との会議でもイオンウォーターを提供し、好評をいただいているようです。
今年はかなり暑くなること予想されるので、通勤時や仕事中、入浴後などさまざまなシーンでこまめに水分補給をしていただき、美味しく快適に過ごしていただきたいですね」
(浅見氏)