「美しすぎる○○」という言葉が流行して久しいが、現在ネット上には、さまざまな「美人」を売りにしたコンテンツが存在している。美人が時刻を教えてくれる「美人時計」の爆発的なヒットをうけて、「美女暦」「美人予定表」「美人英単語」など、類似サービスも次々に登場している。
これらはいずれも、多くの美人たちが登場するコンテンツだが、広告代理店関係者によると、「最近では“美人”がいない“ブスコンテンツ”と化しているものも多く登場し始めています」という。では、なぜこうしたコンテンツまで人気を博しているのか。関係者は続ける。
「なかには、クオリティが低いもの、つまり“晒されている”人も多いのですが、非難や中傷が思いのほかでてこない。なぜなら、SNSユーザーにとっては、中傷するリスクよりも『いいね!』をするメリットのほうが大きいからです。
こうしたコンテンツには、『自分みたいな男でももしかしたら狙えるかも……』と思わせられるレベルの容姿の人が出ているのがポイントなのです。というのも、SNSで何百人も同世代の“友達”がいる人は、その“美人”が友達の友達である可能性も出てくる。そうすると、褒めておくことで『もしかしたら付き合えるかも?』と考え、『いいね!』をしてしまうのです。
SNSを介在して、手が届きそうな匂いを漂わせているところに、“美人コンテンツ”の成功の鍵があるのだと思います」
言葉通りの“美人”と受け取ってはいけない、ということか。