2000年代後半から、男性ファッションでは細身のロックスタイルを取り入れたデザインが再流行している。昨年、ファッションディレクターのエディ・スリマンがイブ・サンローランのディレクターに就任したことも、ファッション業界にロック旋風を巻き起こす起爆剤となった。
そんな状況を受けて、日本の「オシャオタ男子」学生たちの間にも影響が出ているようだ。都内の専門学校に通いながら、読者モデルをしている女性Aさん(22歳)は、「オシャオタ男子」とこんな体験をしたという。
「この間デートした男子に回転寿司に連れて行かれました。安い寿司をがっつり食べさせてくれるのかな、と思ったら『スキニーが履きたいから』といって、たったの4皿しか食べないんです。
女としては男子よりも食べるわけにも行かず、全然楽しめない。そもそも、『4皿しか食べないなら、回らない寿司屋に連れて行ってよ!』と思いましたね。自分のオシャレの都合に女子を巻き込むのは、“オシャレをこじらせてる”としか思えない。無理してロックファッションを取り入れようとするのに必死なんだと思いました」
また都内の国立大学に通う女性Bさん(21歳)は、「オシャオタ男子」の彼氏が理解不能な行動をしていると嘆いている。
「私の彼は服装をハイブランドのラインで揃える為に、毎日カップ麺で過ごしています。しかも、ブランドの思想やコンセプトまで私にも押し付けてくる。お金をコツコツためて買った4万円の靴を履いて授業に来た時には、友人に“変な靴だね”といわれ、“俺4万円払って変になってるのかよ~!”と授業中に響き渡る声で叫んでいました。
正直彼女ですがドン引きしました。教室中が一斉に彼の方をむいてびっくりしていましたから。オシャレにこだわるのは良いけれど、その基準を他人に押し付けてくるのが、“ダサイ”んです」