若いころは親とのコミュニケーションは、2~3か月に1度の電話、年1度の帰省くらいだったというタレントの西村知美(42才)。だが、2003年に子供が生まれてからは、親との交流が増えたという。仕事が重なると母親が上京、小学生の長女の世話はもちろん、家事全般をしてくれる。
「最近、掃除をしてもらってもゴミが残っていたり、食器の洗い残しがあったり…。目が悪くなってきたのかなと思うとショックですが、イラッとくるところでもあって、伝えるべきなのかどうかすごく難しいですね」(西村・以下同)
資格マニアの彼女は、2000年にホームヘルパー2級の資格を取得したが、そのとき、相手を甘やかすと、できないことが多くなることを学んだ。
「気づいたことは言うようにしています。言わないと気づかないし、年だから仕方がないって認めちゃうと、本人もそういう雰囲気になって、だんだん任せられなくなっちゃうから」
甘えられるところは甘え、少し危ないところは「危険だから」と伝えるのではなく、「私が好きだからやらせて」と前向きな言葉で伝える。でも、苦手なことは「お母さんやってね」と母に頼る。まめで細かい父には帰省したときなどに荷物の整理を頼むと、「いつまで頼ってんだ」と言いながらも嬉しそうにやってくれる。
「計算高いかもしれないけど、頼られるのは生きがいにつながりますからね」
頼るだけでなく、“お楽しみ目標”の設定も大切。父とは数年前からふたりで海外旅行に出かけている。
「足腰が元気なうちにと、ドイツやギリシャに行きました。添乗員付きの団体ツアーで、父と娘の組み合わせが珍しいのか不思議がられ、仲の良さにうらやましがられ、本当に喜んでくれました。次はペルーを計画中です」
※女性セブン2013年8月1日号