記録的な猛暑続きで、今年の夏は冷たいアイスクリームに思わず手が伸びる回数も多いのではなかろうか。ところが、実はアイスは「暑いと売れる」わけではない。日本アイスクリーム協会が説明する。
「アイスが売れるのは気温が22~23℃の時なんです。それ以上に暑くなると、ベタベタした甘さが敬遠されてしまうため、アイスではなく、糖分が少なめでサッパリしたお茶などの飲料が好まれるようです」
その説明を裏付けるかのように、47都道府県別のアイスクリームの購入金額日本一は意外にも「石川」、2位が「福井」。なんと最下位は「沖縄」だったのである。
ちなみに3位は栃木、4位=岩手、5位=福島という調査結果が出ている。
上位を占めた北陸は夏場(6~9月)の平均気温が20℃台前半で、まさに「アイスが売れる土壌」なのだという。さらに同協会はこんな分析を付け加える。
「石川や福井は三世帯同居率や持ち家比率が高い。世帯当たりの可処分所得に余裕ができやすいので、お菓子類にかけるお金が多いようです」
おじいちゃん、おばあちゃんが孫にアイスをよく買ってあげているということだろうか。
石川は「菓子類」「チョコレート」の購入金額でも全国1位を獲得。石川県民が“甘党”であることは間違いなさそうだ。
※週刊ポスト2013年8月2日号