インターネット経由で、映画やドラマといった動画を配信するHuluやU-NEXTなど、ビデオ・オン・デマンド(VOD)サービスが活発だ。野村総合研究所の予測 では、2010年には660億円だった市場は今年中に1000億円を突破し、2016年には1300億円に達する見込み。
また“コンテンツ利用し放題”といえば、エンターテインメントでは映画や動画ばかりが目立ってきたが、ゲームもこのサービスを展開している。ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)は、PlayStation Plus(PS Plus)として、加入者向けに新旧の名作150以上のタイトルが遊び放題。加入者メニューは、これまで30日500円、365日5000円の二択だったが、8日より新たに90日利用権(1300円)を追加。さらに「今なら90日利用権プレゼントキャンペーン」として、対象期間中プレイステーション 3の購入者に、90日利用権をプレゼントする(配布用プロダクトコードが無くなり次第終了)。
30日は短いけれど、1年契約するのはちょっと……というユーザーが多いことを受けて用意した「90日利用権」といえるが、SCEJA がさらに力を入れるのは、“ソフトとしてヒットしたものを、改めて配信する”こと。VODでも旧作や名作の借り放題、見放題は魅力の一つだが、PS Plus も同じ。PlayStation Storeで配信中のコンテンツからセレクトされたゲームは、回数や時間の制限なく楽しめる”フリープレイ”ができ、8月21日より期間限定で、過去に大ヒットしたPS3タイトル『ICO』(2001年)と『ワンダと巨像』(2005年)もラインナップに加わる。
そのほかにも、PS Plusでは8月7日~9月17日までの期間、起動から一定時間が経過するまで楽しめる”ゲームトライアル”に、『地球防衛軍4』『DREAM C CLUB Complete Edipyon!』『DREAM C CLUB ZERO Special Edipyon!』を追加。また8月22日~8月28日までは、9月5日発売予定の『パペッティア』の体験版を先行配信。旧作・名作の復活だけでなく、新作を先行体験できる“お得感”も図ることで、会員数の獲得を目指す。