夏休みといえば大渋滞である。渋滞の車列を目前にすると、つい高速道路を降りたくなってくる。
しかし高速道路の渋滞中に、並行して走る一般道が混雑している確率は80%以上だとされる。「渋滞学」の権威で、東京大・先端科学技術研究センターの西成活裕教授の調査によるものだ。
西成氏の著書『「渋滞」の先頭は何をしているのか?』(宝島社新書)によると、渋滞時は、高速で時速20km、一般道で時速5km。つまり、同じ混雑でも高速の方が4倍も速い結果が出た。信号もあって時間が読み難いため、確率からいえば「下道に降りずにそのまま高速にいる方が得策」と結論付けている。
※週刊ポスト2013年8月16・23日号